会社と個人、あるいは会社と会社の間には、下請けという業務形態が存在しています。
下請けで仕事をすること事態には問題がないと思いますが、その下請けの仕事を、さらに下請けする会社があって、さらにその下請けを・・・となると話は別です。 下に行けば行くほど利益をむしりとられて、働いても働いても楽にならない仕事が出来上がってしまいます。 以前の記事、「私の偽装請負体験」にも書いたのも、まさにそんな悪しき構造を垣間見た体験でした。 そもそも、仕事というのは何らかの価値を生み出すことによって、その対価を受け取ることだと思います。 例えば農家なら、「農作物」という価値のあるものを生み出していますよね。 コンビニなら、「何時でも都合のよい時に物が買えるサービス」という価値を生み出している。 営業マンのように自分自身でモノやサービスを用意していないビジネスをしている人でも、「提供者と生産者とそれを買う人を結びつける」という意味で価値を生み出しています。 でも、下請けの下請けの・・・という場合は、ほとんど何の価値も産み出していません。 本来は一番上にいる会社と、末端で仕事をする会社が直接取引すべきものです。 まあ、場合によってはその間を取り持つ「仲介人」的な仕事をする会社も必要になるでしょう。 それでもそんな会社が何段階もぶら下がるのはおかしい。 そうすると、下請けの連鎖の間にあって利益を吸い上げている会社は、何の価値も生み出していないただの寄生虫ということになります。 そんなもの、法律で禁止してしまえば良いと思うのですが、どうやら仕事を請け負って他の会社に任せるだけの「丸投げ」が禁止されているのは、建築業界だけのようです。 とうわけで、最低賃金を1000円にするという絵に描いた餅を追い求めるより、個人的には下請けの連鎖をどうにかする法律を整備して欲しいと思います。 もちろん、法律で禁止するだけじゃなく、それをきちんと運用してこそ意味があることは言うまでもないですけどね。 サービス残業や偽装請負のように、完全に違法行為違法なのは明らかなのに、なぜか横行している行為がたくさんあるのが現実ですから・・・ by 『労働基準法違反を許すな!労働者』 スポンサーサイト
テーマ:労働基準法と職場環境 - ジャンル:就職・お仕事 |
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